常にラリってる闇ブログ。
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久々にサイト更新しました。
「不死身のジサツくん」という漫画を公開。
ちょいグロなので(でもたいしたことない)、注意。
読みきり漫画になっていますが、
できれば続きものにしたいです。
読んでくれたら嬉しいな。よろしく。

まんがのページ↓
http://pyorrhea.web.fc2.com/comic/short/14/1.html

[追記]
シバさんへ。
どうもです!読んでくれて嬉しい!
「ムクロジさんらしいすてきなキャラですね」
とのことで、ジサツくんは自分でも
気に入っているキャラなので、そう言っていただけると
ありがたいですね。ジサツくんも、おっちゃんも
いい感じにお気に入りなので、この二人の
物語を紡いでいけたらいいなあ。
では、メッセージありがとうなのです!

[追記2]
こばるんさんへ。
死ぬこともこわいけれど、それと同様に
死なないこともこわいですよね。難儀なものです。
「この漫画は死なないことの苦しみを感じます」
とのことで、そういうことも表現できていたら
いいなあ、と思っていたのでヨカッタヨカッタです!
漫画を読んで「死」について色々と考えてくださったようで
作者としてはとても嬉しい限りです!
ではメッセージありがとうです!

テーマ:みんなに紹介したいこと - ジャンル:ブログ

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小説だよ。ヒマだったら読んでねん。
タイトルは「真っ暗な瞳」
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姉はいつも怖かった。べつに僕に何かをしてくるわけじゃない。
姉の、光の無い真っ黒で真っ暗な大きなその瞳が不気味で、ただただ怖かった。
僕は姉のその瞳に見つめられると、それだけで何か自分が悪いことをしたような、
自分が悪人になったような、妙な罪悪感に苦しめられるのだった。

姉が自殺未遂をしたのは先月のことだった。
「世界が私を苦しめるので」と、一言だけ書いた遺書を
残してこの世を去ろうとしたようだった。
僕は、正直言って、姉の自殺が未遂に終わってしまったことに
残念な気持ちになってしまった。べつに僕は姉のことを
嫌っているわけじゃない。ただ、姉が死んだらもう僕は
姉のあの怖い瞳に苦しめられずに済んだのに、と思ったのだ。

姉が入院している病院に、一度だけお見舞いに行ったことがある。
姉は自殺未遂した者とは思えぬほどに元気そうだった。
背筋をピンと伸ばして姉の大好きな金原ひとみの小説を読んでいた。
僕は、「大丈夫?」と一言だけ姉に声をかけた。
すると、姉はぐりんと大きな瞳を見開き、黙ったまま僕を見つめた。
僕は、しまった、と思った。姉の、またあの怖い瞳だ。
僕はしばらく姉と見つめあっていたが、耐え切れずに目を伏せてしまった。
僕が目を伏せた後も、姉は僕を責めるようにその不気味な大きな瞳で見つめてきた。
僕は、また自分の中に妙な罪悪感が沸いてきたのを感じて、
嫌になって姉の居る病室から飛び出した。
それ以来、僕はますます姉のことが嫌になった。
・・・いや、性格に言うと、「姉の瞳」が嫌になった。

それからしばらくして姉が退院して無事に家に戻ってきた。
僕は、「おかえり」の一言すら言いたくなかったので
姉が戻って来ても何も言わずに自室に引きこもっていた。
「できれば、姉と関わりたくない」
・・・そんなことを思っていたら、静かにノックする音が聞こえてきた。
姉だ。
僕はどうしようか、とおもっていたが
無視するのも気まずいのでドアを開けることにした。
「姉さん、なんか用?」
僕が尋ねると、姉は
「痛くないよ」
と言って去った。
・・・なんなんだろう。

姉はまた、なにくわぬ顔で学校に通いだした。
両親は姉が自殺未遂したのは学校で
いじめられているからではないか?と疑っているようだったので、
姉が素直に学校に通いだしたことに驚いているらしかった。
しかし、僕は姉がいじめられているようには思えなかった。
姉のあのおそろしい瞳に見つめられたら、
誰もいじめなんて、できないんじゃないか、と思うのだ。

僕は姉と同じ中学に通っていた。
僕と姉は学校で話すことは全く無かったし、
それどころか家で話すことも無かった。
姉はいつも何も言わず、じっ・・・と黙っているので
話すことも何もなかったのだ。
そして僕は、毎日、姉のあのおそろしい瞳におびえていた。
・・・なるべく、目を合わさないように、姉の顔を見ないようにしていた。

そんなある日、姉が家に帰っていない、と母さんから伝えられた。
姉の居場所を知らないか、と母さんは僕に聞いてきたが、
普段、姉としゃべることもないこの僕が知るはずがない。
知らないよ、と言ったら母さんは「変だね・・・学校にもいないみたいだし」
とブツブツと誰ともなしにつぶやいた。
たしかに、変だ。
姉には友達もいないし、恋人もたぶんいない。
そして学校に行く以外は極力、外に出ないので
いったいどこに行ったというのだろう。
見当もつかない。
母さんはまた、姉が自殺を図ろうとしているのでは、と
心配しているようだった。
僕としては「死にたきゃ死ねば」という気持ちだったので
あまり姉のことを心配なんてしていなかった。

そしてそれっきり、姉は帰ってこなかった。
1ヶ月経っても、半年経っても、1年経っても帰ってこなかった。
「行方不明者」として警察に届けだしたものの、
有益な情報は何一つ得られなかった。
両親はオロオロしていたが、僕は心底ホッとしていた。
姉は、どこかでのたれ死んだか、もしくは家出したのだろう。
帰ってくる可能性は低いと見た。
もう、姉のあの怖い瞳に苦しめられなくて済むのだ。

僕は、姉の死を願ったが、べつに姉を殺してはいない。
誰だって、誰かの死を願ったことが1度や2度、あるのではないか?
僕は何も悪くない。

・・・そんなことを考えていたある夜、とても恐ろしい夢を見た。
姉が帰ってきた夢だ。
真っ暗闇の空間の中、僕と姉が二人きりで居る。
姉は、黙ったまま、そのおそろしいほどに光の無い大きな瞳で
僕のことをじっ・・・と見つめてきた。
僕は、ただひたすらにガタガタと震えていた。
なんだ?なんで、そんな目で僕を見るんだ?
まるで、僕が何か悪いことをしたみたいに・・・。
「姉さん、おかえり」
僕は、しらじらしくそう言ったが、姉は岩のように黙ったままだった。
そして、その光の無い真っ暗な大きな瞳で僕を見る。
・・・やめろ、やめてくれ。
「姉さん、どこ行ってたの?母さんも父さんも心配してたよ」
僕は、しぼりだすように、かぼそい声で、やっとのことでそう言った。
手が、足が、歯が、カタカタと震えているのを自分で感じた。
「卑怯者」
姉は一言、そう言った。
卑怯者?何のことだろう。
「姉さん、母さんと父さんに帰ってきたこと、伝えなきゃ」
僕が震えながらそう言うと、また姉は
「卑怯者」
と、沼の底から響いてくるような声で言った。
「・・・卑怯者って、なにさ」
僕が言うと、姉は
「あんたは自分は悪くないって、自分は悪人じゃないって思っている」
とポツリ、と言った。
「なんで、僕は何も悪いことしていないよ」
「だめだよ、卑怯者。あんたは悪者にならなきゃいけないんだ」
悪者にならなきゃいけない?何のことだろう。
「あんたの手の中を見てごらん」
姉がそう言うので僕は自分の手を見たら、
いつの間にか小さな鋭いナイフを握っていた。
「それが、今のあんたの気持ち」
気持ち?
「私の死を願った、あんたの気持ち」
・・・・・。
「そして、私の気持ちでもある」
・・・・・?
「私はあんたに殺されたいという気持ち。
あんたは私を殺したいという気持ち。
あんたの手の中にあるナイフがその答え」
殺されたい?何を言っているんだ?
「私はいつも、あんたを見ていた。
あんたを責め苛む目で見ていた。
あんたに殺されたかったから。
あんたが私を殺すように仕向けたかったから」
・・・・・・。
「それが、そのナイフが、全ての答え」
「うるさい!」
僕はガッと姉の胸にナイフを突き刺した。
ぬぐっとした、いやな感触がナイフを伝わってきた。
「痛くないよ」
姉は、そう、一言だけ言って、消えた。

次の日、姉が死体で見つかった、と母さんから伝えられた。
姉の胸にはナイフで突き刺したような傷があったらしい。
僕は、昨日見た夢のことは誰にも言わないことにした。

それから姉の葬式が行われることになった。
姉の死に顔は怖くて見たくなかったので、
僕はどうにか見ないようにしていた。
様々な儀式を終え、やっとのことで
葬式は終わった。僕はホッとした。
やっと、姉の顔を見ずにすむのだ。
家へ帰る車に乗り込むとき、何かが聞こえた。
「卑怯者」

-完-
--------------------------------------------------------------------------------

[追記]
ウナギノさんへ。
「ムクロジさんの小説を一言で
表すと「逆襲」ですね」とのことで、
たしかに「逆襲」って感じだなあ・・・。
「逆襲」になってしまうのは、
ストレス解消に書いているせいかな。
ほんとはもうちょっと漫画を
描きたいですけどね。
がんばりたいです・・・。
では、コメントありがとうなのです!

[追記2]
シバさんへ。
誕生日祝いのお言葉、感謝感謝です!
いやあ、ずいぶん年を取ってしまったなあ。。。
でも祝われるのは嬉しい!
コメントありがとうなのでっす!

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プロフィール

ムクロジ

Author:ムクロジ
自閉症の漫画描きです。
かなりの情緒不安定で
現在、病気療養中。
たまに路上の
似顔絵描きもやってます。
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※サークル机上研究会
で「演劇」がテーマの
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